スラムツアーでインド一人旅は終わりとなる ・・インド⑮

スラムへ

 

ラールキラーから宿のサンタナデリーに戻ってみると、私をスラムツアーに連れて行ってくれる約束をした青年はいなくて、伝言だけが残されていました。

「ツアーガイドには連絡しておきました。地下鉄 Shadipur駅に10:30集合」

 

私は、前日の夜に酔っ払いながら初めて出会った青年の伝言を信じて、再び地下鉄の駅に向かいました。

 

ガイドのラクシュミーさんと駅で無事に会えました。イギリス人の20代カップルもスラムツアーに参加して同行しました。

ツアー代金は750ルピー(1280円)で、スラムに寄付されるとのことでした。ガイドのラクシュミーさんはスラム出身の30代の女性です。

ツアー終了後に、イギリス女性は「ずっとオープンアイだった」(あまりの衝撃に目が見開き閉じることが出来ない)と感想を述べてました。

 

スラムの子供たち

写真もOKということで、子供たちを撮影しました。

男の子たちは元気いっぱいで、写真を撮って撮ってと要求してきます。

 

スラムの子供たち

スラムの子供たち

ツアー代金がスラムへの寄付になることもあり、おそらく事前に話がついているからだと思いますが、お金をせびられることはまったくありませんでした。

 

スラムの子供たち

女の子たちもアピールしてきてくれました。

インドでは、日本人である私はいつでもどこでも声をかけられましたが、99%は男子からであって、女子から声をかけられることはほぼ皆無でした。インド一人旅の全日程の中で2回だけ女子に声をかけられたのですが、そのうちの貴重な1回がこの子たちでした。

この男女差は何なんでしょうかね? いつか調べたいと思います。

 

 

スラムでの仕事

スラムの中にミシン工場があり、仕事をしていました。

クーラーはなく扇風機だけなので、かなり暑かったです。

 

 

スラムの小学校の壁

スラム内の学校です。お金があるうちはスラムの外の学校に通わせますが、学校に行かせるお金がない家の子供は、ここで勉強を教えます。

ボランティアの先生が来て教えてくれます。壁には英単語を書いたポスターが貼られています。

 

スラム小学校の九九

「インドでは九九が19の段まである」という話はけっこう有名かと思いますが、20×10までの一覧が壁に貼られていました。

 

スラム小学校の子供たち

英語の授業を見せてくれました。

歌やリズムに合わせて、月・曜日・数字などの英単語を言っていきます。

ちなみに、インド風の発音があって、「all」を「アル」、「park」を「パルク」、「Wednesday」を「ウェドネズデイ」、「May」を「マイ」と発音します。

 

スラムではかまど

スラムには電気は通っていますが、ガスが通っていません。各家庭では「かまど」で火をおこして調理します。

 

インドのGDPは2.3兆ドルで世界7位ですが、一人当たりGDPにすると1723ドル(18万円)で世界145位です。

中間層の収入が上がってきていて富裕層も増えていますが、国内の経済格差は大きく広がり、依然貧しい人たちは貧しいままです。格差の広がりは日本だけでなく世界中の動きです。

と言うよりは、日本国内の経済格差の広がりが、世界レベルに近づいてきた感じです。

 

実は、私には将来いつかお金を稼いで貧困国の子供を助ける何か事業のようなものをしたいという野望があるのですが、最近少しその野望を再考し始めています。というのも、日本国内の貧困も増えてきているからです。外国の子供を救うことを考える以前に、まずは日本国内で困っている子供たちがたくさんいるわけですから、まずはこちらを救済する方が優先されるのではないかという疑問です。そして、もっと優先されるのは私がお金を稼ぐということです。まずは自分の老後を何とかしなくてはいけません。

 

ラージ・ガート(ガンジーの火葬場)

ガンジー

ラージ・ガート

ガンジーが火葬されたところです。1948年1月に暗殺されました。ガンジーは敬虔なヒンドゥー教徒でありながらイスラム教徒に理解を示し交流していたことが、ヒンドゥー至上主義者の怒りを買い暗殺されたようです。ここでガンジーは火葬されて灰は各地の川に流されました。ガンジー最期の言葉「へ―ラーム」(おお、神よ)が大理石に刻まれています。

平成17年(2005年)4月に小泉首相がインド訪問をした時、ここラージガートで献花をしています。

 

フライトまでまだ時間があったので、最後の観光としてラージガートに来ました。私はガンジーが大好きで、映画も何度も見ました。今回の一人旅ではこのラージ・ガートしか来れませんでしたが、他にもガンジー関連の観光すべきスポットがありますので、それはまた次回のお楽しみということにしておきましょう。

 

 

インド一人旅を終えて

ガンジー空港のオブジェ

インディラガンジー空港

 

ついに、全9日間のインドバックパッカー一人旅を終えました。

反省することがとても多い一人旅でした。

でも、自分にとって「旅の最終ゴール」であるべきインドに来たということで、とても大きい充実感を得ることが出来ました。

 

インド一人旅のまとめへと

つづく

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