インド一人旅で、ものごいを考えた。どこまでもついてくる子供のものごい

ものごい

タイでもインドでも、多くの「ものごい」がいます。

日本では「お金を下さい」と言ってくる人は少なく、一般人とは距離を置いて、ホームレスとしてひっそり生活している人が多いです。

 

アジアに旅したら必ず出会うものごいの人たちとは、どう付き合っていくのがいいのかを考えました。

 

 

 

「サール?」 とどこまでもついてくる子供

インド一人旅の最中に、ものごいはたくさんいたのですが、印象に強く残った子供のものごいが二人いました。

 

1人目は、アグラ駅での子供のものごい

初めてインド国内で鉄道に乗り、タージマハルを観光するために来たアグラ駅のホームに降り立ったところでした。

「サール?」

子供が私のすぐ真横に来て私を見上げています。小学1年生か年長さんかくらいの年齢です。最初は「サール」とは何かわからなかったのですが、私が無視していると何度も何度も「サール?」と言ってきます。

私は、これは「Sir」(サー)なんだとわかりました。他のページでも書きましたが、インド人は「R」を「ル」とハッキリ発音するのです。日本語に訳すとしたら「旦那様?」くらいでしょうか。子供のものごいが、「お金を下さい」と私に言っているのだとわかりました。

私は無視を続けましたが、まったくあきらめずにずっと私の真横について「サール」と言ってきます。歩いて駅を出ましたが、それでもずっとついてきます。怒った顔をしてみせて「あっちへ行きなさい。」というつもりの威嚇のフリをしても、彼はまったくひるみません。小走り気味に足早に歩いて、ようやく彼から逃げることができました。

 

あなたなら、どうしますか?

 

ストリートチルドレン

 

 

「ありがとう」を言わないインド人

「50ルピー(80円)くらいあげればいいんじゃないか?」くらいの考え方が、一般的な普通の日本人の発想ではないかと思います。

豊かな国である日本から観光でインドに来たんだから、貧困で苦しんでいるインドの子供に、いくらかのお金をあげることはごく自然の行為です。50ルピーもあげれば1日か2日くらいは何か食べることくらいは出来るでしょう。

 

でも、お金をあげても

「おじちゃん、ありがとう」とは、まずなりません。

おそらくは「もっとちょうだい」となって、ずっとくっついて来ます。さらに、「あの人は寄付してくれる」とバレるといろんな人があなたに殺到してくるでしょう。「あの子にあげて、なんで僕にはくれないんだ?! そんなの不公平だ。あなたは僕にもお金を払うべきだ」という論理をふりかざしてくるでしょう。まわりにたくさんのものごい(特に子供)がいたら、お金はあげない方がいいでしょう。パニックになる可能性があります。

ものごい

なので、もし寄付するとしたら、相手からの感謝の言葉など期待していてはいけません。パッとお金をあげて逃げるようにその場をさっさと去った方がいいです。

 

 

また、電車からたくさんの人が降りたにもかかわらず、この子は日本人観光客である私にねらいを定めてずっとついてきたのです。彼も生きるために必死ということなんだと思いますが、これくらいの年齢でも、すでにそういう冷静さも持ち合わせてものごいをしているということにはなります。

この子は、すでにストロングハートを持ってたくましく生きていける可能性がありそうだからまだましな方ですが、こちらから手を差し伸べてあげるべきおとなしい子供たちもきっとたくさんいるのだと思います。

 

 

インドでまず聞かない言葉は「ダンニャワード」(ありがとう)だそうです。カジュラホでボランティアで小学校を運営していた方も、「まずお礼は言われない」とおっしゃってました。日本からわざわざ来て私費を投げうって、無料で自分の子供の勉強を見てくれる人に対して「ありがとう」がないのです。

こういう場面だけ、つまり貧困で何かをもらったような場合だけ、お礼を言わないものなのか? それともインドではどんな場面でも広く一般的にお礼を言わないものなのか? そして、それはなぜなのか? どういう考え方から、ありがとうを言わないのか? ヒンドゥー教が関係しているのか? 「ありがとう」を言わないだけであって、実は心の中では感謝をしているのか? これも調査して解明したいことです。詳しい人に教えてほしいものです。

 

 

 

もう一人の子供のものごいのエピソードへと

つづく