一人旅インドのクライマックス ガンジス川へ到着 ・・インド⑧
一人旅は、ついにバラナシへ
インド一人旅最後の都市、バラナシへ来ました。
バラナシのガンジス川は、タージマハルと並んでインド最大の観光地です。
バラナシ(バナーラス)
ガンジス川(ガンガー)が唯一、南から北へ向かって流れる、聖なる場所に位置するバラナシ。インド全土から毎年100万人以上のヒンドゥー教徒が川沿いでの清めの沐浴のために訪れる。
アルティー(プージャ=礼拝)というヒンドゥー教のお祈りの儀式も毎晩行われている。暗闇を火のついた燭台で照らし幻想的な世界になる。
川岸に設置された階段状のものを「ガート」と言う。炊事や洗濯もするが、ヒンドゥー教徒の沐浴や祭礼の場として用いられる。
ガートは川沿いにたくさんありますが、ダシャーシュワメード・ガートが観光の起点です。
マニカルニカー・ガートというガートでは、毎日火葬をしていて死者の灰をガンジス川へ流しています。
まず宿のサンタナバラナシへ
10:50 バラナシ駅に到着しました。
駅に詐欺師はいませんでした。
バラナシ駅
バラナシは、ワラナシ、バナーラス、ベナレスとも呼ばれます。
残念ながら、バラナシでも電波が通じなかったのでグーグルマップは使えませんでした。
リキシャも100ルピー(175円)であっさりと見つかりました。
駅から4km、約15分です。
ゴードウリヤチョークという交差点からは、車が入れないストリートです。
リクシャーを降りて歩きます。45℃を超えている中を歩いていきます。
学校の送迎用サイクルリクシャ―です。生徒が乗っています。
右上の電線の配線がすごい感じになっています。
インドはしょっちゅう停電がありますが、その理由は電気泥棒が多いことだそうです。
電線に勝手に自分の電線を接続して電気を盗むんだそうです。
「そんなもん取り締まりなさいよ。」って思うんですけど、インドでは誰も取り締まらないんでしょうね。おそらく。
まずは、宿を探してチェックインしました。
個室で400ルピー(700円)。ベッドしかない部屋です。エアコンなしでしたが、風通りがよく扇風機だけで快適に眠れました。
個室の窓からは猿が見えました。母ザルが子ザルを抱えています。サルは群れでたくさんいました。
オクラ丼。久々に日本食?
宿には7~8人泊まっていました。全員日本人です。
メニューが日本語なのはありがたいです。
オクラ丼を食べた後は、ガンジス川を見に行きます。
ガンガーへ
宿のサンタナバラナシから、ガンジス川へ向かう道です。
こんな感じです。
道の両脇で、野菜・フルーツを売っています。道の真ん中にはバイクがあったり人が座っています。
おお! ガンガーだっ!
階段を降りていくとガンジス川が見えてきました。
ボートがたくさんあります。
ボートに乗るのは、ガンジス川観光のメインですね。
何やら着飾って儀式をしています。結婚式にしてはおとなしかったので、婚約とかそんな感じでしょうか?
おじいさんが飛び込みしていました。
インド人たちは、遠路はるばるここへやって来るのでしょう。みんなはしゃいで川に入っています。
水はものすごく汚い。
くさいです。 オエッ
プーーン。
ゴボゴボッ。 ブクブクッ。
汚い水際で、犬が食べ物を探しています。下半身が麻痺しているようでフラフラでした。
野良牛もたくさんいて、まったく人を恐れません。
修行僧(サドゥー)です。
気温は毎日45℃を超えていますので、ここだったら50℃は超えてるでしょう。
ガンガー沿いに歩いてみました。
マハラジャ(王様や領主のこと)たちがガンガー沿いに石造りの眺めの良い離宮をたくさん建てました。
3000年の歴史があるバラナシは、イスラム教によって何度も破壊を受けてきました。18世紀になってムガル帝国が弱体化し、ヒンドゥー教のバナラス藩主が実権を握って今の光景になりました。ガートは84あるそうです。
ガンガー沿いのガートを、端から端まで歩くと4~5kmはあります。
有名な久美子の家もありました。
貧乏旅行をしている日本人が泊まります。ドミトリー(共同部屋)だと1泊80ルピー(160円)だそうです。
「沈没」って知っていますか?
長期旅行者が、観光もせずに一か所に長期間ずっと滞在することを「沈没」と言います。お酒やクスリに溺れてそうなることも多いようです。退廃的だったり、現実社会からの逃避での旅行をしていたり、ヒッピー的な考え方の持ち主だったりすると、「沈没」したりすることもあるのでしょう。旅行中に、何らかの理由で無気力状態に陥ることもあるのです。私は会社人間で短い連休で旅行する弾丸バックパッカーなので、逆に、沈没してみたいなと憧れてしまいます。
安いけれど狭くて汚い「久美子の家」には、多くの変わり者の長期滞在者がいるようです。久美子さんも30年以上インドにいる濃いキャラクターの「肝っ玉母さん」です。そういう世界観を味わいたい人、得意な人はぜひ泊まってみて下さい。もちろん私も次回はチャレンジします。
バラナシ観光はまだ
つづく