宮之浦岳へ縦走し下山して充実感。そして、感動的に素敵な温泉に出会う!
2016年 3/13
屋久島の旅、3日目です。
九州最高峰の宮之浦岳を1日かけて縦走し下山します。
目次
宮之浦岳を目指して4時半に出発
新高塚小屋を4時半に出発しました。
前日の夕方4時には寝て、朝の3時半に目覚めたので、なんと11時間半! 寝ました。
よく寝ました。スッキリしました。
しかし、3時に出発する予定だったので、実は1時間半おしています。
地面です。白いのは雪、そして、氷です。
凍っていて、ツルっツルの道があちこちに出来ています。
屋久島は南の島ですが、3月はまだまだあったかくはなかったですね。そして、山の上はまだまだ氷点下であちこち凍っています。
5時50分。
それまでは、森林の中を歩いていたので暗かったですが、展望が開けて気持ちのいい道です。
空がうっすらと明るくなってきました。
6時30分。
気持ちのいい稜線に出ました。最高の稜線歩きです。
宮之浦岳の山頂が見えています。そこを目指す道です。
すでに2時間登山していて疲れてきましたが、それでも、このあたりの道は最高に気持ち良かったですね。
私一人しかいなかったので、この最高の稜線歩きを独り占めでした。素晴らしかった。
6時50分。
朝日が出ました。御来光です。
永田岳
宮之浦岳への稜線登山道から、永田岳が見えます。
ゴツゴツとしていてカッコいいです。
屋久島で2番目に高い山です。標高1886m。
山頂のアップです。
宮之浦岳 登頂しました!
やったーーーー!
とうちょーーーーうっ!
7:50に宮之浦岳に登頂しました。
バックに海が見えます。山頂から海が見えるってなかなかめずらしい光景です。種子島も見えました。
なんと、山頂をひとり占め! いやあ、気分がいい!
見晴らしもいいっ!
屋久島は「1か月で35日が雨」と言われるほど雨が降る島ですが、昨日の縄文杉、そして今日の宮之浦岳と天気に恵まれてラッキーでした。
新高塚小屋から3時間20分で着きましたので、標準タイムでここまで来れました。
しかし、登山は久しぶりだったので、かなり疲れました。
頑張れ! 自分!
でも、あとは下りなので、これまでの登りよりは楽です。
しばらく山頂を楽しんでから、下りへと出発しました。
くりお岳
宮之浦岳、先ほどの永田岳、そしてこの栗尾(くりお)岳で、「三岳」と呼ばれています。
標高1867mで九州第3位。
花崗岩。雨や風の浸食により、このようなことになりました。決して、後から乗せたわけではありません。無理です。
道が、こういう一枚岩になっていて、その上に水が張っててそれが凍っています。
この画像で、わかりますかね?
ツルッツルッですよ。スケートリンク状態です。
突破するのが困難な場面がたくさんありました。
行く人は、くれぐれも気をつけて下さい。
良い見晴らし、良い眺めです。
花之江河(はなのえごう)
11時10分
花之江河という湿原に着きました。
約2800年前にできた高層湿原。
湿原です。
白骨樹と言います。
屋久杉が枯渇したものです。
通称「トーフ岩」です。山頂に豆腐を切ったような岩があります。
トーフですよね?
アップです。けっこうでかい岩なんですよ。
淀川小屋
淀川登山口近くの淀川小屋まで下りてきました。
宮之浦岳は、こっちから登っていくコースもあります。
前日のうちにこの小屋に来て一泊し、早朝に出発して宮之浦岳をピストン往復して降りてくるコース取りです。
または、ゆっくり行くなら、さらに新高塚小屋か高塚小屋で宿泊して降りてくる2泊の日程も組めます。
中をのぞきました。清潔でしたね。きちんと管理されている感じがしました。
小屋の近くにテント場もあります。新高塚小屋にもテント場ありましたよ。
バス停
14:10にバス停に着きました。バス停以外まわりには何もありません。
14:50発のバスに余裕で間に合いました。
ここがゴールです。新高塚小屋を朝の4時半に出てから合計9時間40分の登山で、ほぼ標準タイム通りで降りてこれました。
久々の登山に疲れたので40分間座り込んで待ちましたが、気分は充実感でいっぱいです。
バスで、車を停めてある屋久杉自然館へ向かいます。
下山後は、温泉へ
下山後の温泉はサイコーです。
ということで、屋久島の温泉を目指します。
湯泊温泉
海の見える露天風呂の温泉ということで、湯泊温泉に来ました。
すごくないですか? ついたてで「男湯」と「女湯」を仕切っています・・・・
ちなみにお湯はかなりぬるかったです。
脱衣場がありませんので、服をこんな風に石の上に置いて入浴中です。脱いだ靴も見えますね?
今、素っ裸でカメラを持って、入浴しながら撮影しています。
このコンクリの壁のすぐ向うが駐車場です。
そうです。風呂以外は何もないのです。何もない普通の外で素っ裸になっているようなもんです。
尾之間温泉
ということで、落ち着いて入浴できる感じではなかったので、あらためて「きちんと」入浴しようと、この尾之間温泉に来ました。
ちょっと昔の銭湯のような建物です。
観光客というよりは、ほとんど地元の方が来ているようでした。
料金は200円とリーズナブル! お湯は私の好きな熱め。そして、何よりも温泉を利用している皆さんのマナーがものすごく良いのに感動しました。脱衣場から浴室に入る扉を開ける時にみんな1人残らずあいさつをしてました。しかも、形式的なあいさつでなく、本当に心がこもった感じであいさつしていて、先に温泉に入っている人たちもそのあいさつをきちんと受けとめているんですよ。そして、体を洗う時も正座をして座って(椅子とかない)お湯を大切に使っているんです。全員のマナーのレベルというか、すごく意識そのものが高いのが伝わってきて、自分も変な洗い方や変な作法とか出来ないなとちょっと緊張してしまうくらいでした。でも、とても気持ちのいい温泉でした。
後で調べたら、地元の人は無料のようで日常のお風呂として使っているようでした。それで納得しました。
いい感じの柱です。
建物全体が素敵な木造。
7時からやっています。朝ぶろも入れますね。しかし、9時半は終わるの早いな・・・。生活全般が朝型なんでしょうね。
この素敵な温泉について詳しくはこちら→ 屋久島 尾之間温泉 ー知られざる地元の名湯ー