タイの研究(観光案内本・歴史)

タイに行くとなったら、いろいろタイについて知っておいた方が、旅行が意義深くなりますよね?

 

私は、弾丸旅行の入門としてタイが一番良いというのを本で読んで、タイにしました。まず「東南アジアに旅行する」ってのが先に決まって、で、「どこにしようか?」となってタイにしたのです。

治安も良い方だし、ネットも通じるし、日本からの観光客も多いので旅行もしやすいし、観光する楽しいところも多いということでした。

 

しかし、タイそのものの中身はほとんど何も知らなかったので、急いでタイの勉強を始めました。

観光の知識

私は、この「るるぶ」に載っているおすすめの観光スケジュールそのまんまでスケジュールを組みました。「るるぶ」は写真が満載で「読み物」として読んでも楽しいですよね? 私は、行くと決めてないところも、「るるぶ」を買ってワクワクしながら読んでます。付録の地図も充実しています。「るるぶ」や他の旅行本の他にも、本はバンバン買う方なので、置き場に困っています。捨てるのももったいないので、私はもっぱら電子版(kindle版)を買います。本を電子版で買うためにタブレットを買いました。

持ち運びやすいミニサイズもあります。

 

ちなみに、タイは行くと決めたので、「るるぶ」だけでなく「まっぷる」も買いました。旅行にかける費用と時間と労力を考えたら、1000円前後をケチっているところではありません。

ミニもあります。

 

もっと詳しい観光知識は「地球の歩き方」で仕入れましょう。

↓いちたかしさんの、この本はとても良かったです。図や画像が多くてわかりやすく、リンクが貼られていてクリックするとグーグルマップ・公式HPへと素早く移動できます。電子書籍の良さをまざまざと実感させてもくれます。これで350円は超お得です。


Trip Route 4.1 タイ バンコク編 2019: ガイドブック

 

タイの歴史

中国や欧米なら、中学生や高校生の勉強でも教科書に出てきましたが、タイって出てこないですよね? そして、タイと言えば、やはりお寺! 建築や建造物としての見所だけでなく、観光するからには歴史的背景なども知っておくと、お寺を見たときに感じるものもちょっと違ってきますよね?

ということで、タイ旅行が決まったら、事前にお勉強してから行きましょう! 通勤の途中で、または、行きの飛行機の中で、読んでいきましょう!

 

物語タイの歴史―微笑みの国の真実 (中公新書 1913)

これはかなり詳しい本です。根性で読破しましたが、受験生になった気分になれました。私は、もちろん電子版で買いました。

ダイジェストすると・・・

①タイ族は中国南部から移動してきた。

②1240頃~1378年 スコータイ朝 最初にタイ全体をまとめた国家

③1378~1767年  アユッタヤー朝 途中で15年だけビルマに支配されたが、400年も続いた。

④ビルマを追い払ったタークシンがバンコクを都にして新しく国を作るが、クーデタが起きてチャオプラヤーチャックリー王が王位につく。

⑤フランス、イギリスからの完全支配をかろうじて逃れ続け、国家の近代化にも成功していく。

⑥1932年にクーデタで絶対王政は終わり、立憲国家になる。

以上までが本の前半で、後半では、立憲革命後のタイについて詳しく解説されています。

そうすると、アユタヤのお寺が作られたのは、日本史と比較すると、足利義満から江戸時代初期までの時代だとわかりますし、ビルマ軍に破壊されたのも江戸時代初期だということがわかります。また、ワットプラケオなどの王宮は江戸時代中期に作られたのがわかります。

 

 

もうちょっと詳しく内容を解説するために、主だったところを拾っていくと・・・・

 

タイ人(タイ族)の発祥の地は、中国南部で、そこから移動して南下していった。ちなみにベトナム族・ビルマ族も中国南部からの移動である。

タイ族は、水田の稲作を基盤とする共同体の「むら」を作り、「むら」を配下に置く政治権力として「くに」が形成されたが、これを「ムアン」と呼ぶ。

タイ族の王国の始まりとされるのは、スコータイ王国(1240年頃~1437年)である。

タイの国家のあり方は、各地領主が王への忠誠を誓うようなもので、支配者の権力が中央から周縁に向かうほど小さくなるような形式の国であり、明確な領域が判別できない。さらに、王の権力が届く範囲は王の資質によって拡大したり縮小したり変化をくり返す。そして、国王の権力は重層的な国王と地方領主の間の二者間における保護ー被保護関係で成立している。すなわち、国王の権力が強化されることは、それだけ多くの小マンダラを配下に従えることを意味し、権力構造が重層的に上から下へと連なっているのである。

スコータイ王国の三代目の王ラームカムヘーンの時代に、その支配域が大きく広がり、現在のタイ領をほぼすべて網羅した。王の死後はスコータイは弱体化の一途をたどる。

南部で勃興したアユッタヤー朝によるスコータイ攻撃が激しくなり、1378年にはスコータイはアユッタヤーの配下となり、やがて王位継承者が絶えて終焉する。

このアユッタヤー朝がタイの第二の王朝であるとされる。アユッタヤーはインドシナ半島最大だったクメール帝国を滅ぼした。

ビルマに勃興した大マンダラのタウングー朝がタイ族国家を攻撃してきた。1548年から攻撃が始まり、1569年にアユッタヤーはビルマに滅ぼされ属国となった。

その後、15年間ビルマの属国だったが、1584年にアユッタヤー朝が復活し、後期アユッタヤー時代が始まる。この時のナレースアン王はムエタイの創始者ともされている。

その後、1767年にビルマ軍がアユッタヤーを陥落させ、400年続いたアユッタヤー朝は完全に崩壊した。

ビルマが大きくなると中国との関係が悪化し、清が遠征軍をビルマ北部に派遣したため、ビルマ軍は本国に戻り清との戦争になった。その間に、ターク領主だったタークシンがバンコク(トンブリー)の要塞をビルマ軍から奪還し、さらにアユッタヤー周辺のビルマ軍もすべて排除した。タークシンはアユッタヤーの再興は行わずに、トンブリー(バンコク)の地に新たな都を建設して王になった。その後、旧アユッタヤー支配域を再平定し、さらにカンボジアも服従させた。

タークシン王は、その後「奇行」も目立つようになり、クーデターで処刑され、名声も高く旧来勢力から支持されていたチャオプラヤー・チャックリーが王に即位する。これが現在まで続くラッタナコーシン朝の始まりである。後にラーマ1世と呼ばれる。ワット・プラケオはこの頃作られた。

映画「王様と私」の王様は、ラーマ1世の孫のラーマ4世である。さまざまな学問に精進した屈指の知識人である。自らの師弟や王族に新しい学問を学ばせるべくイギリス人女性アンナ・レオノーウェンスを家庭教師として招いた。

フランスがカンボジアを支配し、イギリスがビルマを支配していたが、タイはその間の「緩衝国」となりヨーロッパ列強からの独立を保てたという面がある。

タイは近代化を果たし、1927年には不平等条約の撤廃にも成功する。

1932年にクーデターによる立憲革命で絶対王政が終わった。

バーツ暴落による経済危機の後、2001年に成立したタックシン政権は大いに支持されたが、強権政治や経済政策での不満や利権政治により反タックシン運動が大規模化し、反タックシン派と親タックシン派とに国が二分され、政治的混乱が起こる。そして軍内部での勢力争いも加わり、2006年にクーデタがが起こり、タックシン政権は終了する。

 

以上は、ほとんど本の前半だけの抜粋です。この本の後半を読めば、絶対王政が終わった後のタイの近現代政治も、けっこう複雑でいろいろあったんだとわかります。今のタイを理解するには、むしろ近現代の方が重要だと思います。2006年のクーデタについても、背景などのニュアンスがよくわかります。

 

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